Tuke, Daniel Hack, Sleep-Walking and Hypnotism (London: J. & A. Churchill, 1884).
夢遊病についての文献をチェックした。著者は、イギリスの指導的な精神科医。
夢遊病についての文献をチェックした。著者は、イギリスの指導的な精神科医。
An automaton is substituted for the true volitional self. The will is the slave of a dream or a suggestion. 4
この著作は、大きく二つの部分に分かれており、前半ではテュークが息子とともに6年前に夢遊病についての質問表を作成し、それを医師などに配布して(配布と回収の仕組みはよく分からない)、夢遊病についての情報を集め、それを分析している。後半の冒頭で、テューク自身が観察したガイズ病院の16歳の患者で夢遊病の症状を示す16歳の女性患者の、自発的な夢遊病と、催眠をかけてさまざまな行為をさせたことが記される。後半の次の部分では、「引き起こされた夢遊病」として、催眠をかけられた人々の報告などが記されている。最後の章は、シャルコーの好意で、サルペトリエールで行われた催眠による夢遊状態を観察した記述である。