『フィールド図鑑日本の野鳥』に関するとてもよいニュースを2つ

バードウオッチングでは日本野鳥の会の『フィールドガイド日本の野鳥』の増補改訂版を使っている。必須のレファレンスだけど、定価3,600円+税だから結構高い。もともと趣味はお金が掛かるものだから、仕方ないし、そういうものだ。実際、素晴らしいガイドである。

新しい『フィールド図鑑日本の野鳥』が出た。内容はほぼ同じで、サイズはふた回り大きい。買うべきかどうか少し迷ったけれども、趣味だからということで、強気になって買ってみた(笑)お値段は3,800円+税。

こちらは600種を超える全ての鳥の英語名が入っている!フィールドガイドの方は、私には何の役にも立たない学名が載っていて、イソヒヨドリと英語でいいたいときに、フィールドガイドを引くとMonticola solitarius という通常は何の役にも立たない学名が出てくる。フィールド図鑑だと、学名も載っているが、Blue Rock Thrush という普通の英語も出てくる。何という幸せ。これで鳥に関する英語力が一気に数十倍になる(笑)

もう一つは、全ての鳥の「和名」とその漢字表記が入っていることである。和名の漢字表記なんてフィールドガイドに書いていないので、そういうものを知らなかった。たとえば、イソヒヨドリならカタカナで表記される「イソヒヨドリ」が普通使われるが、実は日本鳥類学会が定めた漢字表記もあり、「磯鵯」である。オオヨシキリは「大葦切」、ジョウビタキは「尉鶲」か「常鶲」、オオジュリンは「大寿林」、「オオジュウイチ」は「大十一」か「大慈悲心」である。なんだこれは。いったいどんな言語に関する魔法が起きているんだろう、ここでは(笑)