ビルマ戦線での英軍捕虜と疾病について

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イギリスのウェルカム財団は、第二次大戦中にビルマ戦線で日本軍がイギリス兵の捕虜に何を行ったのかという番組とそのテキストをアップロードしている。さまざまな意味で過酷な取り扱いをして、暴行に至ったことはよく知られているが、日本人がつい忘れがちなことである。テキストにもなっていて、学部の演習などにすぐれた資料にもなっているから、お使いいただきたい。

私も少し聞いてみて、熱帯の状況において捕虜に対する日本軍の熱帯医学について、改めて考えることがとてもたくさんあった。栄養のこと、参考図である「感染症病院」のこと、捕虜への処罰のこと、多くのことを学ばなければならない。ことに、赤痢の問題は、もう一度丁寧に考えてみよう。いま手元にはないが、小菅信子先生の論考をもう一度読んでみよう。石塚久郎・鈴木晃仁共編『身体医文化論ー感覚と欲望』(2002) に掲載された「<戦死体>の発見」が、同じ主題を扱っています。

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画像は捕虜による赤痢感染症病院のスケッチ。