『野鳥』2018年8月号より、シマフクロウとカラスの記事

日本野鳥の会 : 会誌「野鳥」

 

小さな仕事の区切りがついたので、日本野鳥の会の会誌『野鳥』を読んだ。北海道のシマフクロウの記事が面白かった。北海道大学の理学大学院の増田隆一先生が、現住の鳥や博物館の鳥の剥製をもとにして、そのミトコンドリアDNAなどを指標にした研究。北海道集団と大陸集団がとても違っており、50万年前くらいに分化がはじまっているとのこと。北海道といったが、ロシア政府に調査を認められて行ったのが、国後島択捉島、サハリンのシマフクロウで、そこにも日本タイプのシマフクロウしかいないという。色々と複雑ですね(笑)

もう一つが、カラス学者の松原始のインタビューで、日本のカラスの素晴らしい食べ物の話。 東京のカラスはクルミ割りを、北海道の港にいるカラスはバイ貝を、東京の埋め立て地のカラスはホンビノス貝を食べている。北海道の厚岸あたりでは、試算すると一日2千円ぶんぐらいのウニを食べているという。ううむ。羨ましくなった(笑)