看護師による患者の殺害とその映画化について

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ニュースをつけていると、横浜市の病院の看護師が多量の消毒剤を患者に飲ませて殺害し、殺害した患者が既に3人に達したという事件のことを時々耳にする。これはとても大きな問題が直接間接の背景にあるのだろう。末期の医療や看護をどのように構成するのか、医療や延命を中断できるのかどうか、その時の介護の重さを誰が担い、失敗したときに誰に対して説明責任があるのか、そして何かがあった時に、そこに厳しい譴責や論争が発生するのか。私が調べたことがない主題で私が何も知らない主題である。まずこのような件に関する日本のいい本があったら教えてくださいませ。
 
たまたま実佳に、アメリカの患者を多数殺した看護師の事例の映画の話を聞いた。The Good Nurse (『良き看護師』)というタイトルで、2003年に逮捕された看護師チャールズ・カレンの話である。彼が殺害した患者の数は16年で40人ほど、しかしおそらく400人を超えているであろうという、膨大な数の殺人者となっている。カレン自身には精神疾患の経験があるが、それ以外にもどのような経緯なのだろうか。1980年代の中期から、何が看護師に可能になり、どのような問題が発生する構造が作られたのだろう。この映画も日本で上映されたら、落ち着いて観て、いい本を読んで、考えてみよう。