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東大駒場の石原先生が組織しておられる「精神医学の社会的基盤」の第10回・11回の研究会です。第10回が9月7日の午後、第11回が9月17日の午後になります。残念なことに、第11回も非常に魅力的ですが、同日に慶應日吉で精神医学とアートの講演と展示の国際発表会があり、私は駒場に伺うことができないので、第10回で話しをすることになっています。
久しぶりに「新しい」リサーチに基づいた発表になります。精神疾患にかかった人物を介護する場としての<世帯>という概念に注目して、世帯の精神病院利用のパターンを「世帯の概念から」問うてみるという報告です。新しさは昭和戦前期の<症例誌>のデータベースに含まれている世帯の概念から作ってみた議論という点にあります。
石原先生のサイトにご参加のためのファイルなどがそろっております。第10回・第11回のワークショップにぜひご参加のほどを!
「精神医学の社会的基盤」第10回研究会
2018年9月7日(金)13時~17時
l 鈴木晃仁(慶應義塾大学)「昭和戦前期東京の上層・中層・下層世帯の患者男女別にみた精神病院利用のパターンについて」
l 後藤基行(日本学術振興会/慶応義塾大学)「社会福祉」と精神病床増―医療扶助が果たした歴史的役割
l 浦野茂(三重県立看護大学)・下平美智代(ACTIPS 訪問看護ステーションACT-J)
「アウトリーチ支援における対話の構造:地域精神保健医療のエスノメソドロジー」
l 河野哲也(立教大学)「バフチンの哲学と哲学カウンセリング」
「精神医学の社会的基盤」第11回研究会
オープンダイアローグと精神医学の哲学
2018年9月17日(月・祝)13時~17時
東京大学駒場Iキャンパス21KOMCEE 2階 KOMCEE K212
発表者(発表順は変更の可能性があります。)
l 黒木俊秀(九州大学)
l 糸川昌成(東京都医学総合研究所)
l 村井俊哉(京都大学)「価値観についての多元主義と精神科治療」
l 石原孝二(東京大学)「オープンダイアローグと精神医学」