科学史・医学史ワークショップ(東大駒場・慶應三田・京都立命館)

6月22日―28日に、東大駒場慶應三田、京都の立命館の3か所で、イギリスから招聘したロジャー・クーター先生と日本の科学史・医学史の研究者を交えたワークショップが開催されます。このワークショップを組織した高林陽展先生からのご連絡です。拡散をお願いします。

 

みなさま

このたび、ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの医学史研究所
(旧ウェルカム財団医学史研究所)にて長らく教鞭をとられてきたロ ジャー・
クーター(Roger Cooter)教授をお招きし、下記の要領でワークショップを開催
させて頂きます。日本学術振興会外国人研究者招へい事業(代表者:鈴木晃仁)になります。

クーター教授は、1948年カナダ出身。サイモン・フレーザー大学(BA)、ダラム
大学(MA)を経て、1978年にケンブリッジ大学にて Ph.D.を取得されました。そ
の後、マンチェスター大学イースト・アングリア大学のウェルカム財団医学史
研究ユニットにて研究に従事され、 2013年12月までロンドン大学ユニヴァーシ
ティ・カレッジ・ロンドンの医学史センター教授をお勤めになりました。研究
テーマは幅広く、骨相 学、整形外科、非正規医療、小児科医療、戦争と医学等
に関する単著や論文集があります。近年は、医学史に関する叙述方法論、生命倫
理学の歴史など に関心を広げています。

今回は、クーター教授の近著Writing History in the Age of Biomedicine
(Yale University Press, July 2013)をもとに、バイオメディシン全盛の今日、
いかにして批判的な科学史・医学史・科学哲学の研究が可能なのかをテーマと
し、東京(2箇所)、京都 (1箇所)でワークショップを予定しております。い
ずれも登録不要、入場無料となります。ぜひふるってご参加ください。

※申し遅れましたが、ワークショップ2は、本研究会(医学・文化・社会研究
会)との共催になります。

高林陽展(清泉女子大学

***

◆ワークショップ1◆
「バイオメディシン時代の科学史と医学史-神経学的転回以後の歴史叙述をめ
ぐって」
日時:2014年6月22日(日) 14~17時
場所:東京大学駒場キャンパス14号館308教室
講師/タイトル:
①ロジャー・クーター/「バイオメディシン時代における歴史叙述-「神経学的転
回」をめぐって」
②伊藤憲二(総合研究大学院大学先導科学研究科准教授)/「『グローバル化
時代に日本で科学史を書くこと-知識の歴史叙述の複数性と社会文化的 基盤-」
金森修東京大学総合文化研究科教授)/「現代日本における科学の公共性と
客観性-ポスト3.11時代の科学哲学に向けて-」
主催:日本学術振興会外国人研究者招へい事業
備考:英語での講演・質疑応答になります。講演内容の詳細は下記URLを参照く
ださい(ポスターのPDFが開きます)。
http://researchmap.jp/mu96x8znw-1881973/?action=multidatabase_action_main_filedownload&download_flag=1&upload_id=64848&metadata_id=89728
連絡先:高林陽展(清泉女子大学)/takabayashi@seisen-u.ac.jp

◆ワークショップ2◆
「医学史研究の過去・現在・将来-医学・医療の社会史は過去のものとなったの
か-」
日時:2014年6月25日(水) 17~20時
場所:慶應義塾大学三田キャンパス研究棟1階会議室B
講師/タイトル:
①ロジャー・クーター/「欧米医学史のヒストリオグラフィ-医療の社会史の後-」
②鈴木晃仁(慶應義塾大学経済学部教授)/「医療の社会史は終わったのか-ア
ジア医学史から見つめ直す-」
主催:日本学術振興会外国人研究者招へい事業
備考:英語での講演・質疑応答になります。講演内容の詳細は下記URLを参照く
ださい(ポスターのPDFが開きます)。
http://researchmap.jp/mud0reum2-1881973/?action=multidatabase_action_main_filedownload&download_flag=1&upload_id=64849&metadata_id=89728
連絡先:高林陽展(清泉女子大学)/takabayashi@seisen-u.ac.jp

◆ワークショップ3◆
生命倫理学の歴史を語ること、その陥穽」
日時:2014年6月28日(土) 14~17時
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館1F カンファレンスルーム
講師/タイトル:
①ロジャー・クーター/「生命倫理学の歴史を語ること、その陥穽」
②松原洋子(立命館大学大学院・先端総合学術研究科教授)/「生命倫理学と科
学史-日本優生学史の自律性と批判性をめぐって-」
コメンテーター:瀬戸口明久(京都大学人文科学研究所准教授)
備考:日本語ー英語の通訳があります。講演内容の詳細は下記URLを参照くださ
い(ポスターのPDFが開きます)。
http://researchmap.jp/mur6ssn0k-1881973/?action=multidatabase_action_main_filedownload&download_flag=1&upload_id=64850&metadata_id=89728
主催:日本学術振興会外国人研究者招へい事業立命館大学生存学研究センター
連絡先:立命館大学生存学研究センター事務局/TEL: 075-465-8475/E-mail:
ars-vive@st.ritsumei.ac.jp