かびくさいメアリー

Typhoid Mary (腸チフスのメアリー)は、20世紀初頭のニューヨークで数十年も隔離された女性、Mary Mallon である。アイルランドからの移民で、調理をしていた。中産階級・上流階級の家で採用されるが、腸チフスの保菌者になってしまい、コンスタントに腸チフスを排出して、家族の死者を出してしまう。医者が発見し、二回にわたって NY の公衆衛生の隔離収容所に閉じ込められ、最後はそこで死亡する。 色々な形で有名になり、Typhoid Mary と呼ばれていた。
 
OUPのブログの記事で、Moldy Mary (かびくさいメアリー)と呼ばれている現象が1940年代にあることが分かった。これは、ペニシリンの世界的な開発において、アメリカの Mary Hunt という女性の研究者がいたこと。アメリカの男性の科学者たちが1940年代のペニシリン開発の重要な場で、重要な素材が必要だったこと、それに関係あるものを一生懸命さがしたこと、研究室があった町の八百屋でもその素材をさがして、Moldy Mary と呼ばれたこと。これは実験で用いるゼリーというような意味の mold と関連して、「かびくさい」という意味の moldy が出ているからである。
 
 

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かびくさいメアリーとマスクメロン。メロンはNRRL を作る重要な素材だったそうです。