レオナルド展とRA

 
 
ロンドンで色々と沢山仕事があって忙しいけれども、午前中に時々展覧会に行っている。バッキンガム宮殿の王立コレクションで レオナルド展が開かれており、RAでは恒例の夏の展覧会と、シュエルフベックと読むのだろうか、フィンランドの女性作家の中くらいの展覧会が開催されていた。
 
レオナルド展は、非常に素晴らしかった。今年はレオナルドの生誕500年ということもあり、彼の芸術家としての仕事はもちろん、工芸家としての傑出したデッサンが、非常に分かりやすく紹介されていた。医学、技術、植物学、動物学などの、さまざまな側面に注目して、それらをきちんと説明している。ことに、医学と解剖については、レオナルドが医学に興味を持った時期がいくつかあって、それぞれの時期において関心の中心が移動している。とくに肝臓に興味をもって、その周辺のさまざまな臓器の機能を考えた時期があって、それらに関する個々のコメンテイターの説明が非常に面白かった。
 
RAでは、20世紀フィンランドの女性画家がとても面白かった。若い女性の時代から、徐々に老化していく自画像を並べたところも面白かったし、高齢の時期になると看護師が一緒にいる生活を描いたありさまも面白かった。もうひとつの夏の展覧会は、1769年に始まって、今年は251回目とのこと。入った正面で数多くの動物を展示していて、これも面白かったし、いくつか作品も売っていて、惹かれた作品もあったけれども、いろいろな理由があって(笑)、やめておいた。