古代の女性支配者と戦士の看護の概念

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今日のDNBはジュリア・カルティマンドゥア、あるいはクラウディア・カルティマンドゥアというイギリスの部族の女性支配者。時代は紀元1世紀で、主としてタキトゥスに登場するとのこと。面白いことに、タキトゥスがドイツやイギリスの女性支配者の制度に非常に興味があった。北方のヨーロッパの部族性においては、女性支配者も認めていた。有名な人物でいうとブーディッカがそうである。このカルティマンドゥアについても、女性支配者でもよい。その一つの理由は医療的な環境があるからである。『ゲルマニア』を引くと、1章8節にこのように書かれている。

It is a principle incentive to their courage, that their squadrons and battalions are not formed by men fortuitously collected, but by the assenblage of families and clans. Their pledge also are near at hand; they had within hearing the yells of their women, and the cries of their children. These, too, are the most revered witnesses of each man's conduct, these his most liberal applauders. To their mothers and their wives they bring their wounds for relief, nor do these dread to count or to search out the gashes. The women also administer food and encouragement tto those who are fighting.

闘う戦士たちである男たちは、母親や妻がほぼ絶対必要である。その理由は、傷口のもとでの介護であり、深傷を数えたり探したりする恐怖心ではない。(よく分からない)そして、その女性たちが食料を与え、心を支える応援をすることになる。ワルキューレの勇気を与えられる部門は、たしかにこの看護のシーンですね。