「東京」の凸凹地図


普通の地図だと等高線の間隔が大きいので、東京都心部の微妙な地形の凹凸というのはわかりにくい。ある町名がどのような地形の上にあるのかを調べる必要があって、何かないかと探していて、たまたまネットで見つけて試しに買ってみた。本の半分は3Dメガネを使って地図が立体的に見えるという、学研の『科学と学習』にでもありそうな「子供だまし」でがっかりした。作るのはすごく難しいのだろうけれども、「わあ、立体だ」という以上のものは残りにくい。でも、残りの半分の、東京の陰影地形図に市街図(というのかな)を重ね合わせて解説していて、この土地の高低はこんなになっていたのかと感心しながら読める部分はすばらしかった。子供だましはいいから、こういう感じで東京を広くカバーしてほしいのだけれども。

画像は本書より。渋谷の台地と谷が入り組む地形がとてもよくわかる。