佐々学の古典的な本が手元にないので詳しいことは分からないけれども、かつては西日本にフィラリアが蔓延していた。この論文は、県立熊本病院の医師が執筆したもので、フィラリア線虫の顕微鏡写真も付された豪華なもの。この病院の外来患者は年間だいたい3000人くらいで、そのうちフィラリア患者はだいたい30人前後(1%くらい)だった。病院には来なかったようだけれども、疫学的な調査によれば、沿岸地方、それも天草地方に多い病気であった。
画像はこの論文より。何が写っているか、素人にはよくわからないような写真でも、当時は興奮したんだろうな。