事情があってSTSの国際学会に入会して、学会誌 Science Technology and Human Values が送られてきたから、論文を眺めてみた。abstract からして、これが悪名高い STSの文体と思考法か、と思わせるものもあったけれども、何点か面白い議論もあったし、その中の一つはとてもためになったので、それをまとめておく。文献は、Raman, Sujatha and Richard Tutton, “Life, Science and Biopower”, Science, Technology, & Human Value, 35(2010), 711-734.