白金台の東京都庭園美術館で、クリスチャン・ボルタンスキーの展覧会。展示は昨日始まって、12月末まで。今学期の大学院のセミナーの後に学生と一緒に行けるといいと思っている。
ボルタンスキーという現代芸術の作家の名前を最初に聞いたのは、愛知美術館の学芸員の中村さんから。その時に知ったのだが、ボルタンスキーはナチスのホロコーストや強制収容所などを素材と背景にした作品で知られているが、フランスの精神病院でフィリップ・ピネルの人道的な改革と近代精神医学の聖地として知られるサルペトリエールの教会を利用した写真の展示でも知られている。今回の展覧会のために日本にいらっしゃるということであるが、日本の精神病院、あるいはハンセン病の療養所でのお仕事に興味があるということであれば、私のような医学史の研究者にご一報くだされば。よろしくお伝えください。