秋分は仲秋8月の中気。この部分をどう解釈するか説明すると、全体で24の節気、その中で秋はもちろん6つの節気がある。立秋、処暑、白露、秋分、寒露(かんろ)、霜降(そうこう)である。そこに三つの孟と仲と季が重ねられる。春は孟春、仲春、季春、夏は孟夏、仲夏、季夏であり、秋、冬もそのようにつながれる。十二支の重ねである。秋には、申(シン、サル)、酉(トリ、ユウ)、そして戌(ジュツ、イヌ)がある。だから、以下のようになる。
立秋 孟秋7月の建申の月
処暑 孟秋7月の中気
白露 仲秋8月の建酉の月
秋分 仲秋8月の中気
寒露 季秋9月の建戌の月
霜降 季秋9月の中気
秋分は春分の対称点に当たる。太陽は黄経180度。再び天の赤道と王道が交差する。太陽暦では9月23日になる。
初候は「雷乃収聲」(らいすなわちこえをおさむ)。春分の次候には「雷乃発聲」(らいすなわちこえをはっす)とあり、それと対象となる。次候は蟄虫杯戸(ちつちうこをふさぐ)。虫たちが越冬のための巣こもりをはじめる。末候は「水始涸」(みずはじめてかる)。空気が乾燥して降水量の少ない中国北部では、この頃に池泉や井戸などの水が不足するようなことがあるのだろう。
本音というか史実を言っておきます(笑)春分の次候の「雷乃発聲」。これは覚えていない!と多少のショックを受けましたが、調べてみると、春分についての項目をまとめて書いていなかったのですね。