しばらく遅れてしまったが二十四節気の「寒露」についてメモ。「寒露」は一か月前の「白露」から「秋分」の次の節気。朝の冷気は一段と増して、寒々と凍るかと思うばかり。季秋9月の建戌(けんじゅつ)の月の節気。太陽は黄経195度に達し、太陽暦では10月8日くらいである。季秋という数え方、9月の導入、建戌があり、月の節気という数え方をすること。分からないながらも、どこが分からないかが分かるようになった。
ところが、今回の三つの候は、いずれもものすごく難しい。私にとって難しいだけでなく、岡田先生も難しいと仰っている。初候が「鴻雁来賓」(こうがんらいひんす)。これ自体はOKだが、白露の初候がすでに「鴻雁来」(こうがんきたる)であり、1か月前に鴻雁が来て、寒露で来賓となるという事態がよくわからないとのこと。私には全く分かりません(涙)次候は「雀入大水為蛤」(すずめたいすいにいりてこはまぐりとなる)というのは、もともとスーパー奇妙な語句。これは「こはまぐり」、別のものは「おおはまぐり」と読むというのは、魔術の世界の中で展開される根本から分からない難解技法である。末候は「菊有黄花」(きくにわうかあり)は、ものすごくほっとするものである。