レインボーフラッグの6色と7色と8色

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医学界新聞にLBGTQs に関する記事が掲載されていた。とてもいい記事である。その中で著者が LGBTQs を象徴するのがレインボーフラッグであり、それが6色であると書いてあったので、5種類がなぜ6色なのか、基本的な部分を調べて理解した。もともと8色だったのが、フラッグを大量生産するための商業的な理由で6色に減少したこと。それから、この部分は私の推測だけれども、当初は1970年代に成立していた一つの概念が後退したことがある。これは最初の8色のフラッグをデザインしたアーティストのギルバート・ベイカーへのインタビューがもとになっている。

まず8色というのは、紫・藍・ターコイズ・緑・黄色・オレンジ・赤という虹の7色である。そこにピンクをつけて8色となる。このピンクは、ナチスが同性愛者につけさせた色であったという。ところが、これを量産するために、8色という色が難しい。それで、色々とあって、ピンクが消され、藍とターコイズを青にする形で、6色となったという経緯である。

ただ、ピンクを消すこと、そして緑とターコイズを青にすること、この2色の消し方には、多少の議論があったことも感じられる。以下は私の推測です。まずピンクという色が「セックス」を象徴しており、それが最上部に位置付けられていたという事実が、議論を呼ぶだろう。精神から上昇が始まり、生命、そしてセックスが最高に置かれている形は、議論を呼ぶ。もう一つが、ターコイズの意味付けである。そこに「魔術」が入っていることは、非常に1970年代の特徴があるように思う。セックスと魔術を持つ8色から、その2色を引いて6色になったこと。大きな象徴を作る方法として非常に上手であり、その背後にはセックスや魔術ではなく、それよりも根本的な原理を堅固な形にしようという考えを感じることができる。

もう一つ。最初はゲイの話であり、そこにレズビアンが参加するという過程をたどり、現在は5種類になっている。そして色は6色。かりに、もう一種類参加すると、6種と6色ときちんと対応する。SM(サディズム&マゾヒズム)は色々な意味で有力候補だと思うが、それは色々と問題があるのかもしれない。 

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8色への概念の対応です。

 

 

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