イヌサフランとコルチカムとコルヒチンと19世紀の女性殺人者の職業

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2019年10月号の The Garden を眺めていて面白い情報のメモ。一つは二つの世界大戦における活動の件。第一次大戦中にドイツのUボートに攻撃されて600万トンの食品を失ったため、第二次大戦中には十分な準備を国民に呼びかけたという話。もう一つはコルチカムという球根についてである。これは日本の属名がイヌサフランであり、学名の属名がコルチカム、それが持つ化学物質はコルヒチンである。
 
そのコルヒチンを活用して殺人に用いて絞首刑となった19世紀の女性がいた。名前はキャサリン・ウィルソン (Catherine Wilson, 1822-1862)。この殺人犯の女性は、男や女の世話をする中で親しくなり、自分に遺産が贈られるよう遺言を書かかせて、その男性や女性を殺していくというパターンであった。仕事は看護人、ナースである。このナースが大量殺人をして絞首刑になり、人々は歓声に近いものを挙げたという。フローレンス・ナイティンゲールをほめるときに、当時は悪名が高かった看護人の職業を向上させたというとき、ディケンズの登場人物を使いますが、最適の悪役を見つけました。