戦前期東京の精神病院の患者の歴史を都市の一区画の歴史として考える仕事をはじめていて、都市と精神病院に関係について考えている。その中で19世紀末のロンドンの地図を観たのでメモ。
チャールズ・ブースのロンドン貧富地図は多くの人たちが眺めているだろう。19世紀末から20世紀初頭に関して、ロンドンのどの通りは富裕で、どの通りは貧しいかを地図で表現したものである。ロンドンの通りを7段階に分け、富裕な最上層は Upper middle and upper classes. Wealthy であり、貧しい最下層は Lowest class. Vicious, semi-criminal というすさまじい表現を受けている。自分たちが住んだところを見ると、ロンドン大学の寮なので、高級な地域にも住んでいたが、ポスドクとして暮らすようになると、ちょうど真ん中のMixed. Some confortable, others poor. という通りにも住んでいた。その周囲には、あちこちにセミ犯罪者たちが住む最下層の通りがあった。今でも危ないから近寄らなかった通りもあり、今ではとてもよくなった通りもあった。