英語のプレゼンテーション

私の英語のプレゼンは上手ではないけれども、英語で授業をするうえでももう少し上手になりたいし、日本人の学生に指導するコツも知りたいから、マニュアルを二冊買って読んで見た。文献は、1) Mark Powell, Presenting in English: How to Give Successful Presentations. 2) Susan M. Reinhart, Giving Academic Presentations.

どちらも完璧な実用書で、声に出して読みながら、あるいは問題を解きながら読み進めるテキストブックである。1) の書物は、学者ではなくビジネスを念頭においているから、単刀直入でためらいがない言い方が多いけれども、導入部分のセリフ、便利な表現、文章のアクセントの付け方やポーズの置き方などは、あらためて確認するとためになる。アメリカはセールスマンの国だと言われているけれども、さすが、「人を引き込む」という目的が、言語生活にしみわたっていると実感する。いくつかは実際に声に出してみた。良い練習書だと思う。

2) の書物は、学生が使いそうな文脈が重視されていて、プロの学者の学会での発表と言うよりも、むしろ教室でちょっとした報告をするという感じの設定だから、これは授業には意外に使える。