演題募集
病院の歴史 / 歴史の中の病院 ― 学際的アプローチ
開催日程:2017年3月17日・18日
現代の世界において、<病院>は重要な医療機関となっている。病院は、ヘルスケアシステムの中核に存在し、出産と死亡が起きる場所になり、多様な医療職の人々が雇用されて労働し、最新の医学技術のイノヴェーションの場であり、それぞれの地域にとって重要な施設である。もともと、病院はキリスト教やイスラム教に端を発してヨーロッパとその影響を受けた地域で発展したが、19世紀の末以降に根本的な性格の変容を遂げ、20世紀には世界各地で劇的な成長をしてきた。
病院は社会史、ジェンダー史、技術史、患者の歴史などの多様な領域において、歴史学者たちの関心の対象となってきた。しかし、これまでの病院の歴史の研究者たちは、それぞれの既存の領域の中にある意味で閉じ込められてきて、意見を交換する学際的な場を持たなかった。このワークショップは、このような状況を打開して、多様な領域の病院の歴史の研究者たちが意見を交換し、相互に刺激を与え、病院の歴史の学際的な発展を図ることを目標にする。主たる主題の事例を掲げると、以下のようなものになる。
- 病院の建築と設計
- 病院の経営史・経済史
- 労働の場としての病院
- 患者と病者による病院の利用
- 病院に関する政策
- 病院の国際比較
これ以外の主題も含めて、学際的な議論を通じて、新しい病院の歴史を日本と世界で開拓するワークショップを目指している。
このワークショップは英語で行われる。報告を希望する研究者は、英語で200-300語の要約と、100-150語程度の自己紹介の二つのファイルを作り、2016年12月20日までに、3人の組織者のいずれかに送ること。報告時間は20分程度+ディスカッションとなる。
組織者
ピエール=イヴ・ドンゼ(大阪大学) donze**econ.osaka-u.ac.jp
勝木祐仁(日本工業大学)ykatsuki**nit.ac.jp
鈴木晃仁(慶應義塾大学)akihitosuzuki2.0 ** gmail.com
(** はアットマーク @ )