<国際ワークショップ 精神医療の過去と現在を展示する>は、もちろん美術的な志向を持つと同時に、歴史学者がどのように仕事をするのかということにも触れております。そのため、歴史学向けの第二ポスターも作成しました。アート向けでは芸術志向であったトップの画像が、歴史学向けでは歴史志向を持っております。歴史学者の皆様も、ぜひいらしてくださいませ!
9月17日に慶應義塾大学・日吉キャンパス・来往舎にて、<国際ワークショップ 精神医療の「過去」と「現在」を展示する>を開催いたします。
精神医療の現在を理解して未来を構想するためには、その過去を知ることが必要です。精神医療を理解するには、精神科医だけでなく、患者、家族、社会、文化、マテリアルなどを知ることが必要です。2017年8月には、精神医療と音楽の問題を取り上げて、松沢病院でコンサートと講演を行いました。2018年9月には、精神医療と美術・アート・博物学の問題を取り上げた展示と講演を行います。
イギリスのベスレム博物館のミカエラ・ロス先生、愛知県立大学教員で各地で日本の私宅監置の写真展をしてきた橋本明先生、日本の障害がある人たちの創造活動をイギリスやフランスで展示してきた小林瑞恵先生がお話しをしてくださいます。
また、ロス先生、橋本先生、小林先生が選ばれた作品の展示、そして東京の私立精神病院であった王子脳病院の興味深い史料も、慶應日吉来往舎のギャラリーで展示いたします。講演などには同時通訳も提供いたします。ぜひいらっしゃいませ!お問い合わせは以下のアドレスにお願いいたします。
akihitosuzuki3.0@gmail.com
なお、この企画は、高林陽展先生(立教大学)が軸となって設計し、廣川和花先生(専修大学)と清水ふさ子さん(学習院大学/慶應大学)が多くの点で助けてくださいました。また学術振興会の先導的人社の資金「医学史の現在的意義」を受けております。