新刊案内は、古代ギリシア医学における精神医学のテキストについて。この主題は、精神医療の歴史の一回目に来る話だから、いい話が欲しくて、かなり研究書を読んだけれども、結局はヒポクラテスの「神聖病について」の医学と宗教の対比という定番の話になってしまっていた。
この本は、おそらく新しい視点を出してくれている。ヒポクラテス文書やガレノスなどを、人体を機械のようにとらえるメカニカルな分析ではなくて、より詩的で哲学的なテキストとして分析するとのこと。力を入れて読んでおこう。Kindle で13,000円とすごく高価だが、持っておいてしかるべき本だと思う。