クリステヴァの分析:人間の創造の神話と医療における人文学

Cultural crossings of care: An appeal to the medical humanities | Medical Humanities

 

BMJ の Medical Humanities より、面白い論考を全部読めるプレゼント。ファースト・オーサーはジュリア・クリステヴァ。私が若いころには神話的なステータスを持った哲学者で、私はよくわからなかかったけど人気があった。彼女が2012年に書いた『憎しみと許し』で展開した、ギリシア神話における人間の創造の神話的な分析の要約がある。人間を作ったのは介護の女神 Cura (=Care)。 彼女が土から作った人間は、最高神ゼウス、素材の土を提供した地の神、時間によって人間が存在する場所を割り当てた時間の神などが複合的に管理した。そこから、人間の生命についての哲学的で時間論的な分析が展開される。
 
このエピソードは、クリステヴァなりオリジナルなりを読んで、内容をマスターして一度どこかで話してみよう。私は歴史の論文の中に神話の分析を入れられるようになりたいと思っていて、実は時々やっている。でも、冷酷な事実として、これがうまくできない。この間の論文の合評会では、「冒頭の神話の分析を削除しろ」という、めったに言われないけれども、まさに正しい痛烈なコメントを受けた。