ギリシアの性、ルネサンスの性、トマス・ラカー(笑)

https://www.amazon.co.jp/Rise-Fall-Adam-Eve/dp/0393240800/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1521944589&sr=8-1&keywords=rise+and+fall+of+adam+and+eve

 

私の馬鹿さを笑う話を半分、残りの半分は良い本の話(笑)

Prospect というイギリスの月刊誌を読んでいて、そこでMiri Rubin というすばらしくできる中世史家が書評を書いていた。書評のタイトルは "The Biblical story of Adam and Eve has left us with a legacy of sexual shame" である。アダムとイヴの神話の分析の話で、アウグスティヌスの取り上げ、ミルトンの取り上げといった分析が素晴らしいという話である。著者はセックスと欲望の歴史や、古代の思想との関係について何冊もよい本を書いた学者であるとのこと。

この記述で著者は<トマス・ラカー>だと想像したのは私だけだろうか?アマゾンで Thomas Laqueurで検索して、書評されていたはずの新刊を見つけられず、面妖でミステリーな謎に首をかしげていた。もう一度書評を見直したら、 ルービンが書評しているのはStephen Greenblatt による The Rise and Fall of Adam and Eve (2017) であった。ラカーではなくグリーンブラットなのか。ギルガメシュを分析したり、アクグスティヌスを分析したりして、てっきりラカーかと思っていた。うううむ(笑)