日本科学史学会の機関誌『科学史研究』の2018年57巻no.287号に医学史関連の記事が二つ。一つが 任正爀 先生による「朝鮮医学史研究の近年の動向について」。任先生は一流の医学史家であり、優れた日本語の業績でも知られている。申東源先生の『コレラ、朝鮮を襲う: 身体と医学の朝鮮史』(法政大学出版局, 2015)を日本語に訳して業績である。今回の記事では、韓国での新しい医学史の発展を描いている。
もう一つが立教大学の高林陽展先生の著作『精神医療、脱施設化の起源―英国の精神科医と専門職としての発展 1890-1930』(みすず書房、2016)の書評である。住田朋久君という、科学史を学んで東大出版会の優れた編集者となった若手による書評である。
いずれも楽しい記事です。ぜひお読みください!