台湾の王文基先生 (Wen-Ji Wang) と巫毓荃先生 (Yu-Chuan Wu) が、『精神科学与近代東亜』(精神科学と東アジア)という論集を編んでくださいました。基本的には中国語の書物ですが、もともとは、英語、日本語、(おそらく)韓国語の論文が、中国語に翻訳されたものです。主題は、近代東アジアの精神医学の多くの側面です。Wen-Ji 先生、Yu-Chuan 先生が、学界の大きなリーダーになっていく印です。
日本の学者たちからは、北中淳子先生、中村江里さま、兵頭晶子さまの素晴らしい論文が中国語に訳されています。先生方の論文を、中国語でどう言うのかということを確認する機会もあると思います。ぜひこちらの論集もお手元においてください。
それだけでなく、東アジアの学問の領域が、どのように活性化されるのかという問題についても、色々なことを考えると思います。私も、中国語の章を読みながら、その大きな問題を考えたいと思っています。