私はオートバイの免許を持っていないが、憧れるものの一つである。自転車は好きだったし、自転車とオートバイを合体させたマシンはもちろん買った。オートバイの技術や歴史はきっと面白いだろうと思う。オートバイと言っても、ナナハンとか、ハーリー・ダヴィッドソンのような重量級ではなくて、 Vespa という軽量級のオートバイに惹かれることも確実である。若い頃に、何回かヴェスパが印象的な仕方で出てきたし、『なんとなく、クリスタル』にすら登場している。でも、その歴史などについては何も知らない。
その無知は私だけの問題ではなく、イタリア人の問題でもあるとのこと。イタリア人にとってヴェスパの起源なり発展なり歴史なりは、すべて神話の世界に入っているとのこと。ことに、その機械の部分が最先端の航空産業と一体化していたとのこと。それを独創的な仕方でオートバイに導入したとのこと。そんな時間はないけれども、この本を読まないと、ますます神話に世界に入ってしまいます(笑)