灯台のこと

土曜の朝の Economist Express はいつも楽しい記事が多い。オーストラリアのアーチストが破壊映像を収集していること、バットマンの古典的な悪役のジョーカーを主人公にした映画が出来たことなどなど。一つ記憶に残ったことが灯台の話である。これはニューヨークのハドソン川灯台の危機の話である。12メートルほどの小さな灯台で、きっとNYの市民たちにもいつの間にか愛されるようになったが、それが不要になって取り壊されそうになったので救ったという話。

灯台にはよく分からない愛着を持っている。これまで灯台を見たことがあるかと言われると、実は確かな記憶がない。アバディーン大学のポスドクの最終の面接を終えて時間が余ったときに、港の灯台に行ったのか、その灯台について語る海洋博物館に行ったのか、忘れてしまった。写真は美しいし、観た記憶があるような気がする。しかし、地図を見ると、少し遠い感覚がある。

英語では lighthouse というが、フランス語やイタリア語では pharos 系の単語である。これは古代の商業の中心であるエジプトのアレクサンドリアにあった灯台の名前である。ここで日本人が r と l を間違えると phallos という単語になり、ペニスという意味になる。日本人にとって灯台とペニスを間違えてはいけない。そう言われると、灯台と勃起したペニスは確かに似ているが、それは偶然だろうと私は思っている。もし違ったら教えてくださいな。