従兄弟との結婚の問題

 
ついでにもう一つの問題。イングランドや諸外国では精神病院の患者の男女比がほぼ1対1であったのに対し、同時期の日本だと1937年に2対1であること。この男女比の比率の問題は私が持っている最大の問題である。もちろん家制度と精神病院に終生預けることがどのように関係しているのかという問題である。ジェンダー論と精神医療の論文を書く時に、この問題を考えている。ジェンダー論を論じているのか、家制度の結果に生じた戸主の男女比の問題を考えているのかよく分かりませんが(笑)、この問題に関して色々と考えていている。
 
そこでたまたま Science のペーパーの個人主義の話があった。ヨーロッパが家族をどのように捉えているか、どこで結婚について「この親族と仲良くしていいけれども結婚はしてはいけない」ラインが引かれたのかというような問題が定められたのかという議論をしている。たまたま私が好きなアウグスティヌスが核として取り上げられていることもあって、読んでみた。賛成はしないけれども、いい議論が展開されている。