フェミニズムと性の商品化の議論

http://www.huffingtonpost.jp/2017/04/29/idol-and-lgbt_n_16330256.html

 

中村, 香住. "フェミニズムを生活者の手に取り戻すために ─「性の商品化」に対する現代女性の「気分」の分析を通して." 新社会学研究, no. 2 (2017): 176-95.

私は慶應日吉で長沖先生と一緒にジェンダー論という授業を開講している。長沖先生はもともとは生物学者で、私は医学史の研究者で必ずしもジェンダーは専門ではないので、まあ二人でなんとか授業を成立させている感じだが、二人とも気を長く持って、なんかおかしなジェンダー論が楽しく続いた。長沖先生が2019年度で退職される予定で、その後はどうなるのだろうかという脈絡の中で長沖先生に非常勤をお願いしようかと思っている若い先生の論文を頂いたので、読んでみた。もとは慶應修士論文であるとのこと。小難しい社会学的な理論の部分は読み飛ばしたが、全体として「気分」を使おうという議論はとても面白かった。検索したら、慶應らしいはきはきとした感じで、インタビューなどを受けている。きっと、日吉のジェンダー論のスター教師になっていくのだろうと思う。