濃厚接触の発見と検出についての二つの方法

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まだよく分からないながらも、covid-19 の濃厚接触の発見と検出のソフトウェアについて数日前にマークした BBCの記事を読む。2020年5月7日の記事では、このシステムは2つにわかれつつあるとのこと。イギリスが進もうとしているのが中央化されたもの、GoogleApple が考えているのが非中央化のもの。図を使って説明されており、私にとっては少し分かりやすくなったのでメモ。

二人の人物 A と B が出会う。そこでキーコードが交換される。その後、Aが感染した時、Aは自分の状態をスマートフォンを使って連絡する。そこで中央化と非中央化の違いが出てくる。中央化だとAの情報とBの情報、そしてB以外にもキーコードを交換した C, D, E... の情報がスマホから送られ、そのシステムを分析して中央からスマホに情報が行く。非中央化だと Aの情報だけが送られ、その情報がスマホの上で集計される。少しずつ分かってきました(笑)

日本はどうなんだろうと考えると同時に、各国が色々な方向に舵を取っているという現象も面白い。特に、医学史の研究者としては、非常に面白い。私が知る限りでは19世紀から、同じ感染症に対して、公衆衛生の原理的な方法がヨーロッパやアメリカの各国において大きく異なってくるが、これがなぜ変わるのかという問題を、アッカークネヒトとボールドウィンの議論を検討したのは記憶に残っているし、これを HIV/AIDS に適用しても面白い。