書評 石原あえか『日本のムラージュ 近代医学と模型技術:皮膚病・キノコ・寄生虫』が公開されました

 

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しばらく前に執筆した石原あえかさんの優れた書物である『日本のムラージュ 近代医学と模型技術:皮膚病・キノコ・寄生虫』が公開されました。PDFになっておりますので、ご覧ください。

 

書評は学者にとってとても重要な仕事だと考えています。学術雑誌のエッセイ・レヴューや、一般知識人向けのLRBなどを読んでいるからだと思います。そこで取り上げられる優れた書物である場合には、本気の論戦を設定して議論をすることが多いです。私にとってそうでない場合には、色々な意味で力を抜いた書評を書きます。石原先生のご本は非常に優れていました。それがあって、本気で批判した書評です。ただ、あの手法は良くなかったと反省しています。難しいですね。

 

最近、Lisa Jardine というしばらく前に亡くなった英文学者の論評をBBCで聴いていて、こうするんだなと感心・感動することが多いです。6月27日に大きなセミナーの仕事をするのですが、少しだけそれを入れてみようかと思っています。