精神病患者の絵画

 

安永浩・徳田良仁・栗原雅直「精神分裂病患者の絵画についての一考察」内村教授還暦退職記念会『内村祐之教授還暦記念論文集』(1959, 553-565.

 

1958年に『精神神経学雑誌』に掲載された論文で、東大精神科の教授であった内村祐之の退職記念の論文集に掲載されたもの。19歳の学生が発病して治療するまでの間に自発的に描画した絵画を分析している。分析よりも絵画そのものが面白い。機械のような小人、機械化された風景、遠景でキノコ雲を立てて爆発する原爆、機械的で同時に原始的な仮面。