古生物学者の時間の使い方(笑)

これは今日のエコノミストエスプレッソから。古生物学者の時間の使い方について。古生物学者は研究の時間をゆっくり使うことで知られている。化石となった恐竜の骨を掘り出すのに、ざくざくと掘り出すのではなく、化石を傷つけたり周りの環境を破壊しないよう、細心の注意を払うことに時間を使うことになっている。

そこに、もう一つ時間をかける研究の主題が現れた。それは、古代の生物がどう死ぬとどういう形態になるかを研究することである。現在の化石の標本が示しているよう要因が、どのような環境で達成されるのかを研究することである。残念ながら恐竜は絶滅しているからこの実験ができず、他の生き物で実験してみる。環境を変え、死ぬ要因を変え、死体の様子を研究し、それが化石になる形を研究する(おそらく化石になる形は実際にやる研究ではないだろう) 特にエコシステムの発想が入って来ると、環境を変えて生物を殺してその死体の変化を観察するわけだから、研究にものすごく時間が掛かるようになる。このあたり、気が長い領域の研究者の時間間隔は、やはりだいぶ違う。