先の記事で「ミソジニー」という言葉を使いまして、日本のお医者さまからこれは何かというような内容のご指摘を FB で受けました。実は、私も、1990年代にイギリスで過ごしたときには、最初はまったくわからない概念でして、学友に聞いたり、18世紀の医学書の史料を読んでいて「ああ、これだ！」と納得したり、新聞記事を読んで「やっぱり違うのかな」などと思うなど、色々なことをしました。
以下のサイトで、あるアメリカの哲学者が使っているミソジニーの定義とかなり近いです。「男性が優位を持つ社会の秩序と異なることを女性が行おうとしていること、これを見た男性が、女性がもともと持つ別の特徴を根拠に軽蔑的に否定すること」。私はこれをミソジニーと呼んでいますね。私が医学の歴史を研究することが多いので、この「別の特徴」に身体の違いが入ることが多いです。裸体の女性たちを描き、彼女たちがこうやって魔女になるんだと描くのは、きれいなミソジニーになると思います。
