ペスト(黒死病)の起源がかなり分かってきました!

www.smithsonianmag.com

 

www.nature.com

 

黒死病と呼ばれる第二のペストの巨大な波。いつヨーロッパに広まったのかという問いに対しては、1347年にクリミア半島の港町カッファにおける籠城戦から、ジェノヴァの商船が感染して、シチリアなどの港町に感染したと言われている。もちろんその前はどうだったのかだろうという疑問があり、私は答えられなかった。

Smythonian Magazine の今日の記事、そしてそのもとである Nature の記事で、かなりの前進があった。1347年よりも10年近く前に、現在のキルギス共和国の北部 (northern Kyrgyzstan) の村で死亡した患者の歯の骨のDNA検査をしたところ、ペストにかかったことが明らかにされた。年代は1338年と1339年、場所はシキク・クルという内陸湖の周辺にある村 Burana などである。それらの村で急激な死亡の増加が1338年にあり、患者の墓に疫病で死んだという記述があるとのこと。

 

Nature からの黒死病のなどの図版です